日本人は塩をとりすぎている?(1)
世界基準からすると日本の摂取量基準が高い 塩分
2020年度版の厚生労働省が出している塩分摂取量の適量は男性7.5g未満、女性6.5g未満となっていますが世界はどうなのでしょうか。
WHO(世界保健機関)の基準はなんと5g未満とされています。
塩は人間の生活に必要不可欠ですが、日本人の平均塩分摂取量は上記厚生労働省の基準を大きく上回る1日約10g。これはいくら何でも摂りすぎなのか?を考えたいと思います。
そもそも…なぜ塩分が必要なのか
地球の生命というのは塩がたっぷりと入った海の中から誕生しました。塩の主成分である「ナトリウム」を体内に取りこみ、進化しているうえで、生命維持には欠かせない物質なのです。
母なる海という言葉が存在するのも納得できますよね。
塩の働きとは?
食欲や味覚を正常に保つ
塩の変化によって美味しさを感じる味覚が保たれたり、適切な塩味は食欲を増進させます。
塩やナトリウムの摂取量が不足すると味覚も鈍くなり、食欲も落ちてしまいます。
食欲がないと体力も落ちていく傾向にありますよね。また、体力が落ちる事で食欲もまた落ちていく…といったスパイラルに陥ります。
体の細胞を正常に保つ
人の血管など、体液の圧力(浸透圧)バランスを保つのがイオンの状態で溶け込んでいる塩。
正しくとらないと血圧低下、脱水症状、循環不全などに繋がってしまいます。
また、不足すると新陳代謝も衰えてしまいます。ということは…お肌の健康にも影響してくるのです。
筋肉や神経の働きを調節
人が体を動かす時、脳からの微力の電気信号が送られています。この電気信号の伝達に必要なのが塩の成分であるナトリウムイオン。
そもそも生きていく上で塩の主成分である「ナトリウム」がないと生きていかれないというということなのです。