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日本人は塩をとりすぎている?(3)

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寒い地方では塩分が必要不可欠だった

食塩の摂りすぎは問題ではあるのですが、塩は体を温める働きも持っているため、寒冷な地域で暮らす人には塩分を多くとって体を温める必要がありました。

寒い地域での高血圧の原因としては、冬の間の野菜不足と運動不足により、血管が収縮し血圧を上昇していたということも考えられているようです。

現代は暖房の設備が充実していることもあり、そこまでは必要ないのではないかとも考えられます。

日本人の2人に1人は血圧が上がらない?

高血圧には塩分の影響を受けやすい食塩感受性高血圧というタイプと、影響をあまりうけない食塩非感受性高血圧というのが存在しています。

日本人は食塩感受性の遺伝子を持つのが20%、50%がこの遺伝子を持ってないのです。

日本人2人に1人が食塩をとっても血圧が上がらないとされてるのです。これは東京大学の藤田教授が1995年に公表した研究です。

実際は糖尿病や腎疾患、心臓病などを持つ人は減塩を心掛けた方がよいですが、健常者は極端に塩分を減らさなくてもよいという事らしいのです。

塩分は摂取を気にするのではなく排出を促す

塩分には新陳代謝を促し体温を上げたり、体内の有害物を解毒したりする作用があります。

入浴やスポーツなどで十分に発汗をさせ、カリウムが豊富な野菜果物、または利用を促進する飲み物を飲むという前提できちんと塩を摂取するという考えもアリなのだと考えられます。

この場合の塩分は合成塩などの食塩ではなく、ミネラルをふくむ自然塩を指します。

1日12.5gの塩分摂取はNG


遺伝子的に摂取しても問題ないとしても、やはり摂りすぎは問題です。
ある研究では1日に12.5g以上の塩分を摂取すると死亡率が増加したという結果が出ています。

健常者が減塩をあまり重視する必要もないかもしれませんが、摂取しすぎてよいという事ではありません。やはり日ごろどのくらい塩分を摂っているのかは気にしてみてはどうでしょうか

塩分の摂取となる食品ベスト9

日本人が塩を食物から摂取するときに多いものとして以下のものがあります

  • 1位カップ麺 (5.5g)
  • 2位インスタントラーメン (5.4g)
  • 3位梅干し (1.8g※塩漬け、調味漬ふくむ)
  • 4位高菜の漬物 (1.2g)
  • 5位きゅうりの漬物 (1.2g※塩漬け、しょうゆ漬け、ぬかみそ漬け含む)
  • 6位辛子明太子 (1.1g)
  • 7位塩サバ (1.1g)
  • 8位白菜の漬物 (1.0g)
  • 9位まあじの干物 (1.0g)
    (国立研究開発法人・医療基盤・健康・栄養研究所より)
    ()内は1日あたりの当該食品からの平均食塩摂取量

注目したいのは1位と2位であるカップ麺とインスタントラーメンの塩分の多さです。

自分の塩分摂取量はどのくらいか計算してみましょう


ご自身の塩分摂取量がどのくらいか計算してみませんか?
自分で料理をする方は1日の塩分をどのくらい摂取しているのか大体わかるかと思います。
また、市販の弁当や、総菜には最近塩分がどのくらい入っているのか記載されていることが多いので気にしてみてくださいね。
ナトリウム摂取量ということになるので記載はNaになっているかと思います。
ナトリウム摂取量から塩分相当量を計算するサイトがあります。参考になるかと思いますのでチェックしてみてくださいね

◆ナトリウム量(㎎)から塩分相当量(g)を計算するサイト・ke!san https://keisan.casio.jp/exec/user/1224038090


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