良い汗or悪い汗?汗の質でわかる良い汗の見分け方

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あなたはサラサラ?それともべたべた?2種類の汗の違い

汗には大きく分けて「サラサラの汗」と「べたべたの汗」と2種類の汗があります。この違いって何だと思いますか?

サラリとした感触!サラサラの汗

サラサラの汗は、水分に近い成分で構成されており、ミネラルやナトリウムが少ないため、乾燥も早く、熱を効率的に取り除くことができます。そのため、サラサラの汗は「良い汗」とも呼ばれ、運動やサウナなどでかく汗として知られています。
基本的にサラサラの汗はニオイもありません。そして、すぐに蒸発し、体温を上手に下げられます。良い汗は「汗をかいた!」ですっきるとします。

ニオイまで!?…べたべたの汗

「べたべたの汗」とは、体温調節の一環として体から分泌される汗が、皮脂や外部の汚れと混ざり合って粘り気を帯びた状態を指します。このような汗は、特に暑い日や激しい運動をした後によく見られます。脂質やタンパク質を含むため、ベタベタとした感触や臭いの原因になることがあります。

塩分やミネラル分と毒素を一緒に排出するべたべた汗

べたべた汗は本来は排出しないはずの成分を出しちゃう悪いやつ

体温が上がると脳が汗腺に汗をかくように命令します。汗腺は熱を含んだ水分を外へ排出し、体温が下がるように動きます。
本来、汗腺は汗の原料となる塩分を「取り込みつつ」熱を含んだ水分を排出し、「水分以外」の成分は身体に再吸収されていきます。

ですが、悪い汗をかく人はというのはこの再吸収という部分がうまく行うことが出来ません。
要は水分と一緒に色々なものを排出してしまうのですね。
なので塩分が汗に多く残り、ベタベタする…という状況を招くのです。

べたべた汗と脱水とのメカニズム

べたべた汗を書くことで体内の塩分が少なくなるとどういう事になるのでしょうか。
血液の水分量は塩分の量で決まってきます。
塩分が「薄くならないよう」体内が調整しています。
体外に排出されてしまった塩分濃度を調整しようとして水分も排出されてしまうのです。

汗をかいて、水分を採っているのに脱水症状になる…というのはこういうメカニズムから起こるのです。
何度も書きますが、体内では血液内の塩分濃度を薄くしたくありません。ということはどんどん汗や尿で体外に排出するという行動に出ます。

べたべた・しょっぱい汗をかいてしまったら水だけじゃだめ!

べたべた・しょっぱい汗をかいてしまった場合、水分をいくら取ろうとしてもかえって脱水症状をおこして大変なことに陥ってします。

こういう時には塩分の入っているスポーツドリンクや、塩分の含んでいる食べ物をとりながらの水分補給、または経口補水液等が良い…ということになりますよね。

良い汗・サラサラ汗をかけるようにするには

良い汗をかけるようにするには適度な汗を日頃からかくようにして幹線を鍛えてみましょう。

適度な運動で汗をかく

エアコンがある部屋などにずっといると汗腺の機能は低下してしまいます。
快適で汗をかかなくても良い状態に常にいると、体内では汗をかいて体温調整をする必要ないと判断し、汗腺の質が悪くなっていきます。

適度な運動をすることで血行を良くし、汗をかくようにしましょう。
会社までの通勤距離にウォーキングを取り入れたりするだけでも違ってきます。
日ごろから汗をかく習慣を身に着けるだけで少しずつ汗腺が鍛えられ良い汗をかくことが出来ます。

バランスの良い食事をする

日ごろ脂っこいものを食べている方は野菜や魚の量を増やしたり、ダイエットしている方であればタンパク質を積極的にとるなどの工夫をしてみてください。脂っぽいニオイの汗の出る方はタンパク質が不足がち。
鉄分が不足しているとアンモニアのような体臭になるようです。

また、緑黄色野菜、海藻類などを積極的にとる。食物繊維を摂る。
間食を控える。
和食を積極的に取り入れるのもバランスよく摂取しやすいのでおすすめです。

良い汗はエイジングケアにも効果的!

汗は天然の化粧水&美容液!?

良く汗をかく人はお肌がきれいな方が多いと思いませんか?
汗は天然の化粧水とか最高の美容液とも呼ばれているのです。

汗には体温調節や精神的、味覚的な発汗作用である「感知発汗」と
しらずしらずのうちに汗をかいている「不感知発汗」があります。
運動で「汗をかいた!」のは汗をかいたのがわかる感知発汗となり、美容に関係してくるのは不感知発汗が重要になってきます。

意識していない汗・不感知発汗とは

不感知発汗とは、私たちが日常的に経験しているが、意識していない汗のことです。

これは、体温調節のために皮膚から絶えず蒸発している水分で、通常は目に見えません。このタイプの発汗は、肌の保湿に重要な役割を果たし、肌のバリア機能を高めることで、健康な肌を維持するのに役立ちます。
適度な運動や半身浴などを通じて良質な汗をかくことは、美肌やエイジングケアにも効果的とされています。

運動で毛穴に詰まった老廃物とを汗と一緒に排出!

運動を行うことで皮脂腺が活発に働き、毛穴に詰まった老廃物とを一緒に排出します。
皮脂腺が活発に働くことでこの活性酸素の一種である物質も汗と共に排出されます。
結果、汗をかくことで新陳代謝が上がるだけではなく、肌の老化を防ぐ=エイジングケア になっていくのです。

汗が皮脂と混じって肌のバリア機能を与えるってホント?

汗は皮脂と混じって膜をつくることで肌のバリア機能の働きをしています。
これがいわゆる皮脂膜なのですが、肌の乾燥を防いだり、外的な刺激から肌を保護するので天然の保湿クリームと呼ばれています。

皮脂膜は汗と皮脂腺から分泌される油分(皮脂)とまじりあってできます。
この皮脂膜が肌に悪影響を及ぼす細菌などの繁殖を抑え、結果、汗が「天然の化粧水」や「最高の美容液」と呼ばれているのです。

汗をかいたらその後のケアは忘れずに

汗の放置がいいんじゃないの?

いくら汗をかくのが良いのであっても、そのまま放置はいけません。
放置することで汗が 弱酸性⇒アルカリ性 に変化するからです。
この状態にしてしまうと細菌が繁殖しやすい状態になります。
また、汗は空気中にある浮遊物が付着しやすい状態になるので、放っておくと肌トラブルにならないとは限りません。

肌の健康を保つためにも適切なスキンケアを!

汗をかいた後はすぐに拭き取ることが大切です。
特に夏の暑い時期には、汗をかきやすく、放置すると肌の乾燥や雑菌の繁殖につながります。

また、汗を拭き取る際には、肌に優しい方法を選び、強くこすらずに優しく拭き取ることが推奨されています。市販の汗拭きシートを使用する場合は、アルコールなど肌に刺激を与える成分が含まれていないか確認し、肌に合ったものを選ぶことが重要です。保湿を心がけ、肌の健康を保つためにも、適切なスキンケアを行うことが望ましいです。

いかがでしたか?
良い汗をかいて健康と美を手に入れましょう!

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