玉ねぎは一年中手に入る身近な野菜ですが、 健康面ではとても頼りになる食材です。 血液をさらっとさせる成分や、巡りを整える働き、 腸をサポートするオリゴ糖など、 日々の体調管理に役立つポイントがたくさんあります。
さらに最近は、 「薄皮をむいて日光に当てるとサラサラ成分が増える?」 といった話題を耳にすることもあります。この記事では、 玉ねぎの健康効果、食べ方のコツ、薄皮や日光の話など 気になるポイントをまとめてお伝えします。
玉ねぎの健康効果
血液をさらっとさせる「硫化アリル」
玉ねぎの代表的な成分 硫化アリル は、 血液の流れをよくし、巡りを整える働きがあります。 肩こり・冷え・季節の変わり目のだるさが気になるときにも役立つと言われています。
硫化アリルは 生のほうが残りやすい のが特徴です。
抗酸化作用のある「ケルセチン」
玉ねぎの皮に多く含まれる ケルセチン は、 体のサビつきを防ぐ抗酸化成分。 紫外線が強くなる季節や、疲れが溜まりやすい時期にも心強い存在です。
皮は食べにくいですが、 スープに入れて煮出す・皮茶にする などで取り入れられます。
煮だすときには十分洗ってから行ってください。
腸を整えるオリゴ糖
玉ねぎに含まれる オリゴ糖 は、 腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境を整える働きがあります。 便通が気になるときにも自然なサポートになります。
玉ねぎの効果を引き出す食べ方
生で食べる(硫化アリルをしっかり摂る)
玉ねぎの健康成分 硫化アリル は熱に弱いため、 もっとも効率よく摂れるのは 生で食べる方法 です。 血液サラサラ効果や巡りのサポートを期待したいときに向いています。
ただし、硫化アリルは 刺激が強い成分 でもあるため、 通常の玉ねぎを生で食べると 「胃がキリッとする」「ムカムカする」 と感じる人も少なくありません。
生で食べるときの注意点
- 空腹で食べない(刺激がダイレクトに来る)
- 薄くスライスする(厚いと刺激が強い)
- 空気に10〜15分さらす(辛味が和らぎ、成分も残りやすい)
- 量を食べすぎない(刺激が蓄積しやすい)
新玉ねぎなら食べやすい
春に出回る 新玉ねぎ は、
- 水分が多い
- 辛味が少ない
- 硫化アリルがマイルド
という特徴があり、 胃への刺激が弱く、生で食べても負担が少ない のが魅力です。生で食べるなら、 通常の玉ねぎより 新玉ねぎのほうが体にやさしい と感じる人が多いのはこのためです。
酢玉ねぎにする(保存)
薄切りにした玉ねぎを、お酢+はちみつ(または砂糖)に漬けるだけ。また、新玉ねぎを付けてもおいしく食べられます。
酢玉ねぎの主な効果
- 巡りのサポートが強まる
お酢の酢酸が血流を助け、硫化アリルと相性が良い - 疲労回復に役立つ
酢がエネルギー代謝を助ける - 食べやすくなる
酢が辛味をやわらげ、胃への刺激も軽減 - 保存がきく
冷蔵庫で3〜4日ほど楽しめる
また、生玉ねぎが苦手な人でも、酢玉ねぎなら無理なく続けられることが多いです。
漬ける際にお好みで唐辛子を入れたり、昆布を入れるのもおすすめです。

加熱するなら“じっくり”
加熱すると硫化アリルは減るものの、 代わりに 甘みと旨み が引き出されます。特に、 弱火でじっくり炒める と、 玉ねぎの甘さが最大限に引き出されます。
スープや煮込み料理にすると、 体がほっとするようなやさしい味に。
玉ねぎの薄皮や日光の話など、よくある疑問
薄皮をむいて日光に当てると成分が増えると言われる理由
「日光に当てるとサラサラ成分が増える」と言われるのは、 植物が紫外線などのストレスを受けると、 ポリフェノール(ケルセチン)を増やす性質があるためです。
一部の研究では、 光を当てることでケルセチンが増える可能性が示されています。
ただし、家庭で行うと
●乾燥して風味が落ちる●増える量は家庭の場合はそんなに多くならない●新玉ねぎの場合は傷みやすいのでメリットが少ない
という理由からあまりお勧めできません。
抗酸化作用のケルセチンを摂るなら「皮を煮出す」
ケルセチンを摂るなら「皮を煮出す」が現実的ですが、気を付けたいのは煮る時間。
高温で長い時間を煮ると玉ねぎの苦み成分の「タンニン」が強く出てしまう可能性があります。
このため、皮を煮だす場合は10分以上煮ださないように気を付けてみましょう。
また、玉ねぎの種類によってはタンニンの苦味が出やすいものもあるので、煮る場合は様子を見ながら行ってください。
皮を煮だすときは以下のようにするとよいかと思います。皮のスープと思われるかもしれませんが、コンソメ等を入れて味を調えるとおいしくいただけます。
- 皮を流水で良く洗う
- お湯が沸いてから皮を入れて弱火で3-5分煮だす
- そのまま火を止めて10分程度置く
- 皮を取り出す
ケルセチンには強い抗酸化作用が豊富にあり、血圧やコレステロールの改善にうれしいで成分です。
いつもは捨ててしまっている皮も利用してみてはいかがでしょうか。
玉ねぎは特別な食材ではないけれど、 毎日の食卓にそっと寄り添ってくれる存在です。
- 巡りを整える
- 抗酸化
- 腸をサポート
- 生・酢・加熱で使い分けられる
体調がゆらぎやすい季節こそ、 玉ねぎの力を上手に取り入れたいですね。


